Hさん 90歳 女性。
認知症 高血圧をお持ちの方です。
息子様ご家族と同居です。
利用中のサービスは、デイサービス、ショートステイ、福祉用具です。
Hさんは、数何前から在宅サービスを利用し、利用し始めた時から軽度認知症がありました。
以前から、ご家族がお仕事に出かけてしまうため、日中独居となることからデイサービスを毎日利用されておりました。
2〜3年前に息子様が会社を定年退職し、Hさんのお世話をされるようになりました。
お孫さんも1年ほど前からお菓子屋さんを経営するようになり、ご家族総出でお菓子屋さんのお手伝いをするようになりました。
Hさんは以前、自宅内や自宅周辺は歩行できていましたが、冬の時期になると食事中のむせこみが増加して、誤嚥性肺炎を繰り返すこともありました。
誤嚥性肺炎の治療のための入院により体力や筋力が低下し、退院後は車椅子の生活となり、車椅子は、「miki/ミキ BAL-4」を使っています。
この車椅子は、とても軽量コンパクトで、介助者が介助しやすい車椅子となっております。
玄関には、「ケアスロープ」を設置してあり、デイサービスやショートステイ利用の際に、ご家族が玄関に設置してくださり、介護の経験の少ない息子様ご家族でも簡単にスロープの設置が完了でき、Hさんご本人が車椅子でも安心して、外へ出ることができます。
最近では、お孫様がお菓子屋さんの経営で忙しいため、息子様がHさんのお世話をするようになり、スロープの設置や車椅子での移動、車椅子から介護用ベッドへの移動もすっかり息子様のお仕事となりました。
Hさんは、日々とても穏やかでHさんが介護サービスから帰ってきた後に、テレビで相撲を見ては、手を叩いて応援したり、息子様が不器用ながらも一生懸命夕食作る場面を観察しております。
Hさんご本人は、若い頃にテニスと盆栽を趣味で行なっていたようで、
趣味はなんですか?と質問すると。
「こーだよ。」と、テニスのラケットを持っているかのように素振りの様子を見せてくださいます。
盆栽に関しても言葉がうまく出てこないながらも「ぼんぼん」と答えてくださり、盆栽の大きさを両手でゼスチャーをして、「このくらいだよ。」と教えてくださいます。
Hさんは、息子様ご夫婦やお孫様に囲まれ、とても刺激の多い幸せな家庭で生活されているように見えます。
これからも、さらにお孫様のお菓子屋さんが発展し、息子様ご夫婦のHさんに対する介護愛が継続できますように、サービスの調整をさせていただきたいと思っております。
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