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2019年9月4日水曜日

デイサービスで将棋の先生になった?Kさんのお話!デイサービスの女性アイドル的スタッフも!!

Kさん 男性  60歳後半の方です。
脳血管疾患の後遺症のある方です。
ご家族と同居です。


現在は、デイサービスと福祉用具を利用しております。


今回、介護保険証更新でサービス担当者会議を行いました。




Kさんは、とてもしっかりしている方ですが、以前、脳血管疾患により麻痺が残ってしまいました。


その当時は、「麻痺は治らないから・・・」と担当医から説明を受けたそうです。


それでも、もともとスポーツマンだったKさんは、「練習やリハビリ」ということに関して、とても前向きな考えをお持ちの方で、リハビリに集中することができ、想像以上に回復されたようです。


Kさんのお話では、「当時、麻痺側はほとんど動かなかったけど、ある日、急に動くようになったんだよ。」とニッコニコな笑顔でお話しされました。





同席されていた、奥様もその当時を思い出し、「あの時は、本当に嬉しかった。」「担当の先生も写真を撮っていいですか?と聞きにきました。」とお話しされました。


現在は、日常生活全般で細かなことに関して奥様の介助が必要です。

移動動作時は、4点杖の「2ウェイステッキ」を使用しております。


この杖の利点は、
4点杖の中でも幅が狭くなっており、使用される方の足に当たりにくい。
幅が狭いながらも自立できるため、立てかける場所を探さなくても良い。
杖の足の駆動部分を「可動式」と「固定式」に切り替え可能。
など、使用しやすくなっております。

Kさんは、この4点杖をとてもお気に入りで、移動時は常に一緒にいる存在になっております。


今回のサービス担当者会議で、Kさんの「何かに夢中になる時間を増やす。」という目標設定で、色々な話が出ました。



とくに、男性の方は女性に比べるとデイサービスに出かけて友人と交流を楽しむという傾向が少なく感じられます。


そんな中でも、Kさんは昔からの好みであり、得意な「将棋」がありました。


現在は、リハビリを兼ねて、ご自宅でもお孫様に将棋を教えられている様子ですが、最近は、デイサービスでもスタッフや他の利用者様に対しても将棋を教えてくださることが増え、Kさんを囲むようにして「将棋教室?」が開かれております。


デイサービスの女性アイドル的スタッフもKさんの将棋の生徒になり、Kさんとしては、「スタッフ〇〇さんにも教えてあげたい。」と、とても気遣いをされております。


サービス担当者会議の席では、Kさんの夢中になれることがあり、Kさんを取り巻くスタッフや他の利用者様にKさん自身が頼られている様子がとても多くみられ、奥様は本当に嬉しそうに、笑顔を見せてくださいました。




デイサービスは、機能訓練目的で利用することが多くなっておりますが、機能訓練自体の目的も利用者やご家族の方がニーズを正確に伝えられ、また、目標に向けてのサービス内容を提案するケアマネジャーや介護スタッフの提案力も必要だと思っております。


小さな目標・大きな目標、どんな目標であっても、利用者様やご家族のことを考え、目標に向かって利用者様自身が「理解しやすい・頑張りやすい」、ご家族が「支えやすい」、環境設定が必要だと思っております。


これからもKさんが、デイサービスで将棋の先生や、将棋以外でも何か夢中になれることが増えるように、お手伝いできればと思います。

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