Tさん 90歳 男性。
Sさん 89歳 女性。
高齢者夫婦世帯のお話です。
息子様、N様は、もともと大都市で大きな会社に勤めておりましたが、退職を機にご両親の元へ時々お手伝いに来てくださいます。
Tさんは、仕事を退職後、趣味で畑で野菜作りを行っていましたが、最近、物忘れの頻度が増加したことや失禁の頻度が増加したとお悩みでした。
Sさんは、とてもしっかりした女性ですが、歩行が不安定で、自宅玄関の上がり框やトイレの前で躓いて転んでしまったとお悩みでした。
環境整備としては、玄関の上がりかまち用の手すり、「ルーツあがりかまち用タイプ」を利用したいと希望があり、導入しました。
また、ご夫婦ともに、2ウェイステッキのレンタル希望がありました。
福祉用具での環境整備と同時に、夫婦同時に運動をして、このご自宅でできるだけ長い間生活したいと希望があり、デイサービスの利用希望がありました。
それとともに、離れて住む長男様N様が、大都市へ帰宅された時の家事全般をご夫婦それぞれ別の目的でヘルパーさんにお願いしたいと希望がありました。
Tさんは、趣味としての畑仕事を続けられるように、また、お薬の管理や排泄の確認、デイサービスの準備をヘルパーさんと一緒に行うようにお願いしました。
Sさんは、Tさんが畑で作った作物を料理することが昔からの趣味で、自宅の裏で取れた野菜をSさんが調理するという役割分担になっておりました。 また、Sさんは、小柄な体格で比較的体力が少ないため、調理もお洗濯もお掃除もご自身で積極的に行う気持ちはあるのですが、途中で疲れてしまい、家事全般が途中で止まってしまうという悩みがありましたので、ヘルパーさんと一緒に最後まで取り組むという目標でサービスを実施しました。
サービスが開始されてから、毎月定期的にお伺いしております。
ヘルパーさんが訪問時に合わせてお伺いすることが多いのですが、ヘルパーさんが来てくれると適度な緊張感があり刺激になって良いと感想がありました。
福祉用具での環境整備の後には、特に自宅周辺での転倒もなく、安定して過ごされているとお話でした。
デイサービスので昨日訓練の実施により、Sさんは、両腕が上がるようになって、洗濯物を干すこともとても楽になったとお話。 「今後も頑張って運動します。」と、Sさんのお話でした。
ご夫婦ともに、介護保険のサービスの利用に関して前向きで、協力的です。
桃太郎のお話のおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯にというお話に似ておりますが、 今回は、おじいさんは畑へ野菜づくりへ、おばあさんは台所で料理をというお話でした。
なお、長男様のN様も定期的にご両親のご様子を観察され、いろいろお手伝いしてくださいます。 介護保険のサービスでは行き届かないことがあると思います。
今後も、ご家族と共にご夫婦の生活のお手伝いをさせていただければと思います。
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