現在は、デイサービスとショートステイ、福祉用具を利用しております。
自宅内の環境は、玄関に「上がりかまち用手すり」、廊下に「ルーツ」、寝室には介護用ベッド、車椅子はごく一般的な自走式車椅子、歩行練習用に歩行器の「ラビット」を使用しております。
1ヶ月ほど前、デイサービスで実施している運動を自宅でも行ってみようと思い、廊下で立ち上がりのストレッチを行なっていたそうです。
ところが、急激な腰痛に襲われ、立つ事ができなくなったそうです。
その後、近隣の整形外科へ通院しましたが「肉離れ」ではないか?と診断されたそうです。
痛みの影響でデイサービスやショートステイを利用することもできなく、24時間、妻の介助を必要としております。
痛みに対しても特にできる治療はなく、痛み止めの飲み薬と湿布で痛みを抑えている様子です。
ただ、ご家族から考えると妻の介護負担が大きく、心配していると相談がありました。
今できることとしたら、横揺れに伴って起きる腰痛を少しでも軽減してみたいと要望がありました。
はじめは、「マイチルト」を試してみたいと希望があり、福祉用具専門相談員のHさんにデモの依頼をしました。
と感想がありました。
「マイチルト」は、とてもしっかりした作りで、両脇がサポートされるため、安心感があると感じました。
それでも、Sさんは「自分で動かしたい。」という前向きな気持ちがありました。
そこで、福祉用具専門相談員のHさんに提案を持ち掛けました。
すると、「座王」は、いかがでしょうか?と、即答でした。
「座王」は、チルト機能と自走式でもあり、Sさんの要望を叶える事ができると思います。と話がありました。
なるほど、良い提案です。お願いすることにしました。
後日、Sさんのところに伺い、車椅子を交換した感想を聴取したところ、「これはいいな!!」と大絶賛でした。
自主トレを行いながら、急に腰痛に悩むようになったSさんで、しばらくは安静にしていた方が良いと思い、少し大きめの「マイチルト」を導入しましたが、運動に前向きなSさんにとって、「マイチルト」は逆に安静になりすぎるようでした。
Sさんにとって「座王」は、腰痛で悩みながらも、自分で動きたいという気持ちを大切にしてくれる車椅子であり、たとえ腰痛で自走できなかったとしても「自分で動かす事ができる。」という、「心も自由」を得た気持ちになれる車椅子だと感じました。
今回は、今まで歩行器で歩けていたSさんが、急な腰痛で車椅子中心の生活になり、それでも自分で動かしたいという気持ちを表現する内容でした。
車椅子の変更により「マイチルト」や「座王」の比較するような話になっておりますが、それぞれ、良さや特徴があり、その場面場面で活躍できる機種だと感じております。
ケアマネジャーとして普段業務しながら、ご本人やご家族のためにどれだけ一緒に悩む事ができるか?良い方向へ考える事ができるか?と思っております。
Sさんの腰痛が1日でも早く良くなり、再び歩行器で歩けるようになることを支えられればと思います。
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